贅沢なみそ汁の具 あかはた（海藻ダルス）

＜あかはた（海藻ダルス）とは＞

あかはたは、日本ではなじみがありませんが、海外ではダルス（Dulse）と呼ばれている海藻スーパーフードです。古くから、カナダやアイルランドでは「海のパセリ」と渾名が付けられるなど、食用・薬用として活用されてきた歴史を持ちます。

味は独特で、磯の香りが強く、塩味がしっかり効いています（含まれるカリウムが塩味をたたせています）。海苔に似た味ともいえますが、やはり明らかに異なる独特の風味を持ちます。また、みそ汁に入れる、あるいは水で戻すと、シャキシャキとした食感になります。

あかはた（ダルス）は、緯度の高い冷たい海の沿岸で育ちます。赤紫の葉を持つこの海藻は、北海道で採ることができますが、長さ50㎝程の小型の海藻であることからか、昆布のように積極的に採られていません。日本国内ではほとんど出回っていない海藻の一つです。

＜おすすめ活用方法＞

サラダや炒め物にも使えますが、なんといっても「みそ汁」です。

★お椀に入れたみそ汁に、乾燥したままの「あかはた」を一つまみ浸してください

＜ひみつ　あかはたが有する豊富なタンパク質とミネラル＞

あかはた（ダルス）は、ダイズにも匹敵する40％に近いタンパク質を有しています。特に赤色フィコエリスリンと呼ばれるタンパク質を多く含み、このたんぱく質は抗酸化作用および血圧・血糖値上昇抑制作用といった健康機能を有することが明らかにされています。

また、鉄・亜鉛・カリウム・ヨウ素などのミネラルやビタミンも豊富に含んでいます。鉄は真昆布の4倍以上で、一般的に鉄分が多いとされる、ひじきの倍以上の含有比率を持ちます。また、亜鉛は真昆布の7倍近くになります。

昆布にも含まれますが、カリウムは塩味を持つため、調理の際には食塩の利用が少なくて済むほか、血圧を下げる効果があると言われています。